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「旅行先での下痢」の常備薬としては、どのような商品が選択肢になりますか?

整腸剤やロペラミド、経口補水液などが選択肢になります。

質問

「旅行先に常備薬として下痢止めを持っていきたい」というご要望がある場合、環境の変化による体の影響をどのように考え、どのような成分選択をすればよいか教えてください。

回答

【村松】

ここでは海外旅行を想定してお答えします。国内旅行でも使える知識ですので、適宜応用してください。

1.整腸剤

まずはご自宅に整腸剤があるか確認してください。もしあれば旅行にはそちらを携行してもらい、なければ整腸剤をご購入いただいてください。その際、感染性の下痢の症状(吐き気や発熱を伴う、激しい腹痛、血便、粘液便など)の見分け方をお伝えし、その場合にも整腸剤であれば使える旨と、脱水症に注意するよう伝えてください。 海外で感染性の下痢に罹患すると非常に厄介であり、病院が整備されていない地域もあるので難しいところですが、どんな時も医療機関の受診を視野に入れるようアドバイスをお願いします。

2.ロペラミド

硬水で下してしまう・環境変化によるストレス・食べ過ぎや飲み過ぎなどの理由で下した場合、こちらが使えると説明して販売します。ロペラミドは感染性の下痢には不適切な旨も注意喚起してください。

3.粉末の経口補水液

経口補水液のうち、粉末状のもの(水に溶かして飲むタイプ)がありますので、旅行先に持って行く際に便利です。また、海外旅行では液体の持ち込み制限があるため、その対策としても使えます。

村松早織

薬剤師。登録販売者の資格取得や法定研修などを行う会社を運営中。