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「相談すること」について、お客様にどのように説明したらよいですか?

お客様の持病や副作用歴などをヒアリングし、個々の状況に応じて最適と考えられる方法で対応します。

質問

「してはいけないこと=禁忌」はわかるのですが、「相談すること」の内容は具体的にどう案内すればいいのか、いまだによくわかっていません。

勤務先の薬剤師の先生に聞いたら「禁忌ではないから服用してもいいけど、気をつけて飲んでねってことだよ」と言われたのでお客様にもそうお伝えしていますが、もっとよい伝え方・対応方法はありますか?

回答

【鈴木】

「相談すること」、難しいですよね。 「相談すること」でも、「禁忌」に近いものもあれば、「念のため…」くらいのレベルのものもあります。ケースバイケースです。

「【相談すること】に該当するから気をつけて飲んでね」と販売できるものがある一方で、飲むのを避けた方がよいと判断し、「【相談すること】に該当するため、注意事項のないほかの薬を提案しますね」と促すことも大事です。

例えば、「相談すること」の内容が「高血圧の診断を受けた人」だったとして、軽度の高血圧の人か重度の高血圧の人かでも話が変わってきます。

つまり、「気をつけて飲んでね」で終わってよいこともあれば、非常にまずい対応になることもありえます。 先ほどの例で言えば、重度の高血圧で薬もたくさん飲んでいると言われれば、まずは受診勧奨を検討すべきです。

ケースバイケースが大切で、一括りにできるものではありません。ケースバイケースに対して情報提供(判断のお手伝い)できるか否かが、一般従事者と医薬品登録販売者の大きな違いであり、医薬品登録販売者の大切な役割かと思っております。

「OTC教室」でも、今後「相談すること」に関して、具体的な対応例などに触れていきます。

鈴木伸悟

薬剤師。書籍の執筆や全国各地での講演を通してOTC医薬品の正しい知識を発信中。