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外国人のお客様に対し、「濫用等のおそれのある医薬品」を説明する際に使えるツールなどを教えてください。

無料で使える「Google翻訳」のアプリの活用がおすすめです。

質問

ドラッグストア(免税店)で働いています。インバウンドの方に向けた「濫用等の恐れのある医薬品」の説明方法がわかりません。英語の会話スクリプトなどがあれば教えていただきたいです。

回答

【村松】

まず、「濫用等のおそれのある医薬品」に関する「日本語」のスクリプトについては、以下のマニュアルに記載のある声かけ例が参考になります。

厚生労働省 ゲートキーパーとしての薬剤師等の対応マニュアル https://www.mhlw.go.jp/content/001411097.pdf

次に、「外国語」での対応について、私がわかる範囲でおすすめの方法をいくつかまとめます。

Google翻訳

非常に導入が簡単で無料で使えるものとして、「Google翻訳」があります。翻訳精度も高く、一番おすすめのツールです。例えばですが、「濫用等のおそれのある医薬品」に関する日本語の説明票や質問票(なければ店で作成)をスマホやタブレットなどで外国語に翻訳します。事前に翻訳しておくのもよいですし、カメラをかざすことで、リアルタイム翻訳も可能です。 実際にアプリをインストールし、いろいろな機能を試してみてください。

石川県薬剤師会 外国語応対のためのツール集

こちらのツール集は、症状の確認や服薬指導などに使用できます(「濫用等のおそれのある医薬品」に限ったものではありません)。 https://www.ishikawakenyaku.com/yakuzaishi/contents/language/language_index.html

PMDA 2023年度 医薬品・医療機器等安全性情報(No.400-408)

「濫用等のおそれのある医薬品」に関する「薬機法」の説明に使えます。2023年4月20日発行の「No.400」をご確認ください。英語版と日本語版があり、英語版の5ページ(日本語版の3ページの内容)を使うとよいです。 https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/safety-info/0163.html

千葉県薬剤師会のページ

千葉県薬剤師会のページにて、他言語ツールが大量に紹介されています。こちらも確認してみてください。 https://www.c-yaku.or.jp/medical/gaikokujin/newpage1.html

村松早織

薬剤師。登録販売者の資格取得や法定研修などを行う会社を運営中。