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登録販売者の研修で、「市販薬には吐き気止めがない」と習ったのですが、これは本当ですか?

「市販薬には(プリンペランやナウゼリンなど処方頻度の高い)吐き気止めがない」という意味だと考えられますが、「イラクナ」が近い商品です。

質問

胃薬についての質問です。 登録販売者の研修で、「市販薬には吐き気止めがない」と習いました。

しかし、「サクロンQ(成分:オキセサゼイン)」のパッケージには「はきけ」と記載されています。 これはどのように理解すればよいのでしょうか?

回答

【村松】

市販薬には(プリンペランやナウゼリンなどの医療用で汎用される)吐き気止めがない」という意味だと考えられますが、「イラクナ」がそれに近い商品です。

プリンペランやナウゼリンは、ドパミン受容体拮抗薬と呼ばれるグループの薬であり、一般的に「吐き気止め」と呼ばれます。これらの成分は、医療用医薬品としてよく処方されますが、市販薬にはありません。

ただし、現在は、「イラクナ(成分:イトプリド塩酸塩)」という第一類医薬品(2026年1月時点)が発売されており、イトプリドにはドパミン受容体拮抗作用やアセチルコリンエステラーゼ阻害作用があります。薬剤師のみが対応可能な商品ですので、必要であれば対応を引き継いでください。

一方、サクロンQには局所麻酔成分が配合され、これらの吐き気止めとは作用機序が異なります。胃酸やアルコールなどが胃粘膜を刺激して起きる吐き気に使用することができます。

▶ 参考:小林製薬 イラクナ https://www.kobayashi.co.jp/brand/irakuna/

村松早織

薬剤師。登録販売者の資格取得や法定研修などを行う会社を運営中。